オクターブ攻略の具体的テクニックとおすすめ練習法
◆ 手が小さいとオクターブは無理?いえ、攻略できます!
ピアノでよく登場する「オクターブ(同じ音を8度離して弾く)」。
- 手が届かない
- 小指が痛い
- 音が濁る
そんな悩みを抱える方にとって、特にショパンの《英雄ポロネーズ》の中盤(左手の連続オクターブ)は“壁”そのものかもしれません。
でもご安心を。手のサイズに合った奏法とアプローチを身につければ、無理せず美しく演奏できます。
◆ まずは自分の「オクターブ距離」を知ることから
手の小さな方こそ、「どこまで無理なく届くか」を明確に把握しておくことが重要です。
- 白鍵でC〜Cが無理なく届くか
- 黒鍵を含むとどうか
- 短時間なら届くのか、保持できるのか
このチェックで、自分の現実的な可能性と必要な工夫が見えてきます。
◆ 《英雄ポロネーズ》の“鬼門”を分解してみる
中盤(約3分あたり)の名物パート、「左手の連続オクターブ」に注目しましょう。
Ab(ラ♭)の低音オクターブを連続で打ち続けるあの部分です。
よくあるつまずき:
- オクターブに届かず、力んでしまう
- 音が詰まって濁る
- 腕が疲れて後半バテる
◆ 英雄ポロネーズのオクターブ攻略!具体的なコツ
◎ 1. 弾くというより“跳ねる”
1音1音を強く叩こうとせず、跳ねるように、軽くタッチを“置く”感覚で弾きます。
- 手首を上下に柔らかく使う
- 手の重みだけを鍵盤に預けるイメージ
- 腕の力は抜く(肩が上がっていたらNG)
◎ 2. 親指と小指の“支点”は常に動かす
鍵盤をつかみにいくのではなく、手全体が左右にスライドするように。
- 手首は固定しない
- 小指に体重を乗せるイメージよりも、スナップを使って抜く
◎ 3. ペダルで補う勇気を持つ
どうしても「すべてをオクターブで弾くのが難しい」ときは、低音だけを弾いて、残りはペダルで補うという選択もありです。
- プロでも場面によっては「音楽性重視」でそうしています
- 音が途切れなければOK。「形より響き」を意識しましょう
◆ そもそもオクターブが苦手な人向けのトレーニング法
英雄ポロネーズに限らず、オクターブを弾くには日頃の基礎練習が大切です。
手が小さい人におすすめのオクターブ練習曲
曲名 | 理由 |
---|---|
ベートーヴェン/悲愴 第2楽章 | ゆったりしたテンポで、片手オクターブが学べる |
ショパン/前奏曲 第20番(遺作) | 重厚なオクターブの響きのコントロール練習に◎ |
久石譲/Summer(初級編) | 左手の跳躍型オクターブに慣れる良い題材 |
◆ オクターブのフォームを改善する4つのポイント
〇親指の付け根を支点に
無理に手を広げるのではなく、手の付け根を支点に自然に開くように。
〇肩・肘・手首を“連動”させる
ピアノは「指だけ」で弾くのではありません。全体を連動させる意識で、手の負担を軽減しましょう。
〇楽譜をアレンジしてもいい
- オクターブを単音に変える
- 高音または低音だけを残す
- 音域をずらして演奏する
「自分にしか弾けない英雄ポロネーズ」ができあがります!
まとめ:手が小さい人にしか出せない音がある
英雄ポロネーズは確かに難曲です。でも、「手が小さい=弾けない」ではありません。
構造を理解し、無理のない奏法を選ぶことで、誰でも挑戦できる名曲なのです。
小さな手で、大きな音楽を奏でる。
それこそが、本当の“英雄”のポロネーズかもしれません。
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