こんにちは!
今日は「ショパンの曲にあこがれるけど、ちょっとむずかしそう…」と思っているあなたに向けて、
ショパンの簡単めな曲に取り組むときのコツをお話しします。
「簡単め」とはいっても、ショパンはやっぱりショパン。
ちょっとしたポイントを意識するだけで、ぐっと上手に聴こえるようになりますよ!
1. 音をなぞるだけじゃもったいない
ショパンの曲は、ただ音を追いかけるだけではきれいに聴こえません。
特に、メロディー(歌みたいな部分)をやさしく、なめらかに弾くことが大切です。
たとえば、歌を歌うときに
- 強く押しつけた声
- ぶつぶつ切れる声 になったら台なしですよね。
ピアノも同じです。
ひとつひとつの音を、ていねいにつないでいくことを目指しましょう。
2. まずは「右手だけ」「左手だけ」で練習しよう
ショパンの曲は、右手と左手で別々の役割をしていることが多いです。
右手は「歌う」、左手は「支える」。
だから、最初は
- 右手だけをしっかり弾いて
- 左手だけをしっかり弾いて から、両手を合わせるのがおすすめ。
いきなり両手で合わせると、どっちも中途半端になりやすいので、
まず片手ずつていねいに、がショパン攻略の近道です!
3. ゆっくり、びっくりするくらいゆっくり
ショパンの曲を練習するとき、ゆっくり弾くことはめちゃくちゃ大事です。
あせって速く弾こうとすると
- 手がばたばた
- 音がぐちゃぐちゃ になってしまいます。
最初は、
録音したら笑っちゃうくらいゆっくりでOK!
スピードを出すのは、ぜんぶの音がきれいにつながるようになってからで十分。
ゆっくり練習している人のほうが、あとでびっくりするくらいきれいに弾けるようになりますよ。
4. ペダルは「ちょっとだけ」使おう
ピアノの右足でふむペダル(音をのばすやつ)、あれも使い方にコツがあります。
ショパンの曲は、音をすこしだけのばして、ふんわりした感じを出すのがポイント。
でも、ずっとペダルをふみっぱなしにすると、音がごちゃごちゃに…。
コツは、
- 必要なときだけ、ちょっとだけ
- 音がにごったらすぐペダルをはなす こと。
ペダルは「音のお化粧」ぐらいに考えるとちょうどいいです。
5. いい演奏をたくさん聴こう
最後にすごく大事なこと。
上手な人の演奏をたくさん聴くことです。
- 「こんなふうに弾きたいな」
- 「こういうリズムなんだな」
耳でわかっていると、自分の手が自然とその方向に向かいます。
有名なピアニストさん(ルービンシュタインさん、アシュケナージさんなど)の演奏は、すごく参考になりますよ。
※ただし、あまりに超高速で弾いている動画は、最初はスルーして大丈夫(笑)
ショパンの「簡単めなおすすめ曲」リスト
では、ここで初心者さんにも取り組みやすいショパンの曲を紹介します!
曲名 | 特徴・ポイント |
---|---|
前奏曲 第7番 イ長調 作品28-7 | 短くて、やさしいメロディー。ショパンらしさ満点。 |
ワルツ 第19番 イ短調 遺作 | 華やかだけど、音の数は少なめでチャレンジしやすい。 |
ノクターン 第20番 嬰ハ短調 遺作 | しっとり美しい。弾き語り風にも聞こえて人気。 |
マズルカ 第5番 変ロ長調 作品7-1 | 踊るようなリズムが楽しい。短いので達成感も◎ |
ポロネーズ 第11番 ト短調 作品ポストゥム | やや元気なリズム感あり。難易度低めのポロネーズ。 |
このあたりから選んで、少しずつショパンの世界に親しんでいきましょう!
まとめ:ショパンは、あなたにしか弾けない物語
ショパンの曲は、誰もが同じように弾く必要はありません。
大事なのは、あなたが出す、あなただけの音です。
難しいテクニックよりも、
- ひとつひとつの音をやさしくつなぐこと
- 自分の気持ちを音にのせること
それが、ショパンを弾くいちばんの近道です。
はじめは、小さな一曲でかまいません。
- 前奏曲第7番で、やさしい春の風を感じる
- ノクターン遺作で、心の奥の静かな夜を表現する
そんなふうに、あなたの手から生まれる音を、大切にしてみてください。
どんなに小さな一歩でも、
ショパンを弾くということは、自分だけの物語を紡ぐことです。
さあ、今日から一緒に、あなたのショパンを始めてみませんか?
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