ピアノは、その美しい外見と豊かな音色が特徴の楽器ですが、いったい何で作られているのでしょう?
また、工場でピアノが完成するまでにはどれくらいの時間がかかるのでしょうか。
今回は、ピアノ作りの素材と工程について、専門用語をやさしく解説していきます。

ピアノは何で作られている?

ピアノの本体はほとんどが木でできています。

  • 響板(ピアノの「音を響かせる板」):主に「スプルース」という種類の木が使われます。ギターにも使われることが多い木で、よく響きます。
  • 枠や外側のケース:ブナやカエデといった硬くて丈夫な木を使用します。ピアノ全体の形や強さを保つ大事な部分です。

金属

ピアノの中には多くの金属の部品も使われています。

  • 鉄骨フレーム(弦を張るための土台):ピアノの弦はとても強く張られており、その力は20トン以上にもなります。それに耐えるために、とても頑丈な鉄の板(フレーム)が使われています。
  • ピアノの弦:音を出す細い金属の線です。細いワイヤーのような鉄の弦を張り、低い音の弦にはさらに銅線を巻いて、重さと音の深みを出しています。

フェルトと布

  • ハンマー(音を出す部品)に貼られているのは羊毛でできたフェルトです。これが弦を叩くことで、柔らかくきれいな音が出ます。
  • 音を止める装置(ダンパー)や、鍵盤の動きをなめらかにする部品にも、フェルトや布が使われます。これにより、音がきれいに止まり、動きもスムーズになります。

プラスチック・合成素材

最近のピアノでは、一部に丈夫なプラスチックや人工的に作られた素材も使われます。鍵盤の表面や、目に見えない内部の部品に使うことで、より壊れにくく長持ちするようになっています。

ピアノが完成するまでにかかる期間

【約1年〜1年半】

ピアノ1台が工場で完成するまでには、約1年から1年半ほどかかります。
ひとつひとつの作業がとても細かく、慎重に進められるからです。

1. 材料選びと乾燥(約6ヶ月〜1年)

木は伐採したあと、乾燥させて水分を抜きます。こうすることで、完成後に木が曲がったり割れたりするのを防ぎます。金属の部品や弦も、良質なものを選びます。

2. 組み立て作業(約3〜4ヶ月)

  • 木の枠と響板を組み合わせ、ピアノの形を作ります。
  • 弦を張り、ハンマーや鍵盤を組み込んで音が出るしくみを作ります。

3. 調整と音作り(約2〜3ヶ月)

ピアノは組み立てた後、何度も調律を行います。
また、**整音**という工程で、音色が美しくなるように細かく調整します。

4. 最終検査と出荷

最後に、すべての部品の動きや音をチェックし、品質に問題がないことを確認して出荷します。

まとめ:ピアノは職人技と時間の結晶

ピアノは、木、金属、羊毛など多くの素材を組み合わせ、長い時間をかけて作り上げられます。
その過程では、職人たちの丁寧な作業と高い技術が欠かせません。
だからこそ、ピアノは一生大切に使える楽器として愛されているのです。

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