「バイエル=簡単」と思われがちですが、実は一定の音楽的素養がないと攻略が難しいポイントがいくつもある教材です。以下に「一般的に難しいといわれるバイエルのポイント」と、その「攻略法」を詳しく解説します。


🎹 バイエルは「やさしい教材」ではない?

まず大前提として、バイエルは19世紀にドイツで作られた教材で、日本では長らく“ピアノ導入の王道”とされてきました。しかし、最近では以下のような理由から「バイエル離れ」も進んでいます。

  • 子ども向けとしては譜読み・読譜が難しすぎる
  • 音楽的な面白みが少ない
  • 両手で弾く導入が急

それでも「しっかり譜読みができる」「自宅で練習ができる」生徒には良質な導入教材であることも事実。以下では、バイエルの中でも特に「つまずきやすいポイント」を詳しく見ていきましょう。


🔍 バイエルで難しいといわれるポイント5選

① 両手奏の導入(バイエル No.7〜10あたり)

難しさの理由: 片手ずつの練習から急に両手の同時演奏に移行するため、脳の処理が追いつかなくなる子どもが多いです。左右の動きが連動してしまう人にとっては、非常に高いハードルです。

攻略法:

  • 片手で十分に弾けてから両手練習へ
  • 手の動きを視覚化(片方のパートを口で歌いながらもう片方を弾く)
  • 指の番号と音の名前を声に出して確認

② 拍子感が身についていない状態での演奏(No.11以降)

難しさの理由: 「4拍子」「3拍子」の違いが体感できていないと、曲のリズムが崩壊します。特に3拍子が難敵。

攻略法:

  • リズム練習をピアノなしで行う(手拍子・歩きながらカウント)
  • 楽譜を読みながら指揮をして拍子を取る
  • ワルツのような身近な曲を聞いて、身体で3拍子を感じる練習

③ 付点音符やシンコペーション(No.45以降)

難しさの理由: 正確なリズムの把握ができていないと付点音符(長短のリズムの伸縮)が不安定になります。

攻略法:

  • 付点四分音符=三連符の最初の2つをのばす感覚で練習
  • リズム打ちの練習をしてから鍵盤へ
  • メトロノームを活用して、拍の長さを可視化

④ 指くぐり・指越え(No.50前後〜)

難しさの理由: スムーズな音階の動きには、指をくぐらせたり越えたりする技術が必要になります。これができないと、音がブツ切りになります。

攻略法:

  • 指の移動だけを取り出して“指体操”として練習
  • 鍵盤上で「滑らかさ」を意識しながら片手ずつ繰り返す
  • 手首を柔らかく保つ(固定するとミスしやすい)

⑤ 音域の広がりと転調(No.80以降)

難しさの理由: 譜読みが苦手な人にとって、急に高音・低音に広がる楽譜や調号の変化(♯や♭)が壁になります。

攻略法:

  • 音域を“エリア”で把握する(「この辺は高い音」「ここは真ん中」など)
  • 指使いよりも「見てわかる感覚」を大切に
  • 調号のついた曲は最初に“スケール練習”で慣れておく

📝 バイエルは「孤独に向き合う」教材

バイエルは、曲そのものの音楽的な楽しさよりも「練習素材」としての機能が強い教材です。ゆえに、退屈さ・挫折感との戦いになりがちです。

対処法:

  • 他の楽しい曲(アニメ・映画音楽など)と併用して練習を続ける
  • 「今日はここまで進んだ!」というチェックシートを作る
  • レッスンでは「どこができたか」に着目して褒める

🎼 ハリーピアノ教室でのサポート

名古屋市の大人向け音楽教室「ハリーピアノ教室」では、バイエルを使った丁寧な指導はもちろん、必要に応じて別の教材に切り替えたり、ポップスや映画音楽も併用したりと、柔軟なレッスンを行っています。

🎁【無料体験レッスン受付中】
「バイエル、難しいけど挑戦したい!」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
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🎯 まとめ:バイエル攻略は「忍耐 × 発見」

バイエルは“教則本の古典”ですが、難所も多く、気づきやすいつまずきポイントも存在します。だからこそ、「なぜ難しいのか」「どうすれば克服できるのか」を知って取り組むことで、確実に成長できます。

どうぞ焦らず、じっくりと。


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